Rubaiyat



生存報告

とりあえず生きています。

別段何もしてないわけじゃないんですが

書くこともないので放置しています。


最近やってるのは

・MTG
・ゲーム製作

くらいかな。

ていうかMTGがほとんどだから
ここに書くことがないのね。
書いても誰もわかんないしさ(゚ロ゚


まぁでも元気でやっております。
そのうち書くことできたら書きます。
多分


[PR]
# by hisaya_rikudo | 2010-08-15 12:11 | 日記

ブログとは、放置をすることと見つけたり

見てる人、ひさしぶり。はじめましてはいらないだろう。
スパムはとりあえず消した。内容が頭悪すぎてむかつくから(゚ロ゚

最近はマジックしかやってなくてマジでやばい。
文章とか一切書いてない。
本当に物書きをやる気があるのか(゚ロ゚
でもマジック超たのしい(゚ロ゚

RPGもつくらねばならぬ(゚ロ゚
だがマジックが楽しい(゚ロ゚;
どうしよう(゚ロ゚

最近はマジックをやりたいから生涯独身でも良い気がしてきました。


[PR]
# by hisaya_rikudo | 2010-04-16 21:56 | 日記

ちょwwww

ブログ放置してたらスパムカキコされまくっててまじわろす

いやー、エロってのはいつでも需要あるもんですな

(ノ・ω・)ノ モアーイ
[PR]
# by hisaya_rikudo | 2010-01-30 00:31 | 日記

気まぐれで書いたSS

SnowWhiteのサブストーリー
サーフィス主役のショートショートです。
ザインとサーフィスが出会う四年以上も前の話。
stage16から17の間でのサーフィスの台詞を覚えていたら、どの辺りの話なのか分かる人も居るでしょう。



呟く死者、遮る死者


「リシャールが死んだんだって?」
 僕が態々友の死を確認したのは、それが驚きだったからじゃない。ただ、待機中に途切れた会話を繋ぐ為ってだけだ。幅広の刃を腰にぶら下げた赤毛の男は、僕の問いかけに粗野な鼻息を返す。
「ああ。ジリウス丘陵でエタニア兵の奇襲を受けたらしい」
 全く、何やってんだか。彼はそう締めくくると、苦悩と悲しみと、そして少しの怒りを混ぜた溜息を吐き出した。
「随分とよく死ぬねぇ、最近」
 僕は決して情が無いわけじゃない。人よりそれが薄いという自覚はあるが、それでも同じ釜の飯を食った仲の人間が死ぬことに全く無関心でいられるほど、薄情であるつもりは毛頭ない。
 じゃあ何故、友の死を他人事のように口に出すのか。答えは簡単。慣れてしまっただけだ。流石に、両手に余るほど死なれたら、もう涙なんて流れない。
「こんな世の中で、そして俺らはこういう仕事だ。当然だろう」
 にべもなく言い放つ彼は、書きなぐる書類から目線を離そうともしなかった。彼も別段冷たい人間というわけではない。同じく慣れてしまった。それだけだ。
 僕は何となく煮え切らなくなって、羽ペンを放り投げ、背もたれに身を預けた。身体を伸ばす開放感と、椅子のきしむ声が、心地よさと不快さをかき混ぜる。
「主の御許へ行っちまったかぁ。あっちでも元気に走り回ってるといいんだけどね」
 何気なく虚空へ投げかけた独り言が、どうも彼の興味を引いたようで、彼はこちらに顔を上げると、呆けたような目で僕の顔をしげしげと眺めていた。
「お前がそんなくだらないこと言うなんてな。ろくに礼拝もしないくせに」
 ――言われてみれば確かに柄じゃないことを呟いたものだ。彼に指摘されるのは、聊か筋違いな気もするけれど。
 とりあえず嫌味の一つでも言っておこう。
「君は大層敬虔な教徒だもんねぇ。その火みたいな髪の毛から引火すれば火葬の手間いらずだし、ここは一つ主の御許へ社会研修でも行ってみたらどうだい?くすぶる燃えカスのリッド君」
 不意を突かれたのか、赤髪の彼――第23大隊副隊長リッド・シュールは僕の嫌味に眉をひそめた後、唯でさえ目つきの悪い目をさらに細くする。
「お前が行って来たらどうだ?今なら特大キャンプファイヤーも一緒にサービスしてやる」
 こういうやり取りをするたび、彼にはジョークの才能がないなと思う。全くジョークに聞こえないからだ。殺気を垂れ流しながら冗談を言うのは悪趣味なことこの上ない。
 冗談じゃないのかもしれないが。
「ここで火を出すと書類が燃えるよ。――ていうか何を書いてるのさ。僕はこないだ師団長の盆栽割った時の始末書なんだけど」
 一張羅を焦がされるのはたまったもんじゃないので、僕はしれっと話題を逸らすことに決めた。
「…」
 殺気を重ねてくるだろう、という僕の想像は裏切られ、彼は一転して曇天のように押し黙った。僕の瞳は困惑の色に揺れる。彼の目線は僕の目線から外れ、そして何も無いはずの天井の一角をひとしきり眺めた後、書類の上へと落とされた。
「…エタニア軍への潜入と情報収集に関する計画書だ」
「…は?」
 間抜けな吐息が漏れた。あまりにも馬鹿馬鹿しいその内容に。本当に彼はジョークが下手糞だ。そんなハイリスクハイリターンな任務の計画書に、今にもサインを臨もうとするなんざ、誰が見たって笑えない。それこそ、僕が見たって。
「面白いぜこの書類。命令されて書いているってのに、『敵対行動によって命を落とすのは自己責任』だとかご丁寧に記してやがる。これを作った奴は、国語が相当下手糞なんだろうな」
 彼の冷めた話し方が、妙に寂しい。まるで死人と喋っているような気分だ。今まで何度か味わってきたこの気分。そしてそれは確実に、喋れない死人を生み出してきた。
 舌が、乾く。
 リッドは書類から目を上げ、しかし僕の方には目をやらず、目の前の壁をただ見上げた。
「誰かがやらなきゃならねぇ。そして俺がやることになった。ただそれだけの話だ」
 分かっている。僕達は軍人で、今は戦争中だ。命を賭けるのは至極当然で、奇麗事にすら及ばない。仕事なんだから。
 僕は、心に決めた。そして、不器用ながら笑顔を搾り出す。
「しばらく、会えなくなるね」
 リッドは僕の台詞に珍しく笑った。悲しみを噛み締めながら。
「今生の別れかもしれんがな」
 やはりリッドは、冗談が下手糞だ。
「はは、縁起でもないことを――」
 ここで区切り、僕は

 全力で手刀を振り下ろした。

 寸分違わずリッドの首筋に命中したそれは、確実に彼の意識を分断する。ごとりと無機質な音を立てて、彼は絨毯の上にその身を横たえた。
「――言うなよな。全く」
 彼を気絶するほどに殴りつけた理由は、自分でもいまいち分からない。彼も、僕が会話のつなぎにでもする、一人の死人になるだけだった。そんなことは百も承知だった。
 けれど、思ってしまったんだ。それは、彼が会話のつなぎに僕の死を使っても、同じことじゃないのかって。
 僕は書類に向かって羽ペンを走らせる。それはしかしくだらない始末書なんかではなく、リッドの書類だ。最後のサインの欄に書かれるはずだったリッド・シュールという名前を無視して僕は一気にペンを走らせる。
 第23大隊長サーフィス・アバンダンと。
 僕はその書類を手に取り、床で眠るリッドを一瞥する。
「言ったろ?しばらく会えなくなるってさ」
 我ながら冗談が下手だなと思い、僕は部屋を、そしてアロパエル軍を後にした。





リッドって、第1師団に居なかったっけ?って思う人も居るでしょう。
この時点では、リッドは第12大隊長ではなく、第23大隊副隊長でした。
ゲーム中では語られないので知らなくても問題ありません。
[PR]
# by hisaya_rikudo | 2009-04-30 18:27 | 小説

あまりにも何も書いてないからなんか書くか。


fry


自分の優男ぶりには反吐が出る

一人の女を愛し続けられるのは格好いい?

違うね

脳味噌に蛆が湧いてるだけだ


知ってるか?俺の大好きなあのクソ女を

息をするように嘘を吐き

ジューサーのように俺から金を絞り取っては

コールガールのように遊びまわってる


はらわたは煮え過ぎて焦げ付いてる

頭の中だけなら俺はジェイソン以上の殺人鬼だ

それでもあいつの顔を見ると

俺は笑顔であいつを許してしまう


あんなクソ女だってのに

なんなんだ俺は

クソに喜んでたかってるという点では

さしずめ俺は銀蠅か?くそったれめ


いい加減にしてくれよ

もう俺の前に姿を見せるな

あいつの顔を見たら、俺はまたあいつを愛してしまう

あいつはとびっきりのクソ女だってのに


そんな愛の形もある?

クソにたかる蠅でもいいじゃないかって?

知った風な口利くんじゃねぇよ!

五月蠅いわ!



クソと蠅に拘った詩。
なんか韻が良くないので微妙。


[PR]
# by hisaya_rikudo | 2009-03-14 12:44 |

2章公開

ちまちま作り続けてはや数ヶ月。
やっと第2章公開と相成りました。

公式サイトはここ!(゚ロ゚
http://web1.nazca.co.jp/hp/ririlseal/sw.html

よろしうヽ(´▽`)



>DT
せんきゅーぷれいんぐ(゚ロ゚)ノ
2章も結構頑張った展開にしたわ
ぐだぐだになることはないとおもうから遊んでみてくれ


>観月さん
毎度ながら色々見てくれてありがとうヽ(´▽`)
今回のは1章の3倍ほどの量があります。見ごたえばっちりかと思います
ぜひやってみてください。

>かおりちゃん
りめこだぶちころすぞ
原案として相方のリリルシールから貰った分以外は全部自分で考えた設定だよ。
2章も大分容量増してるから面白いと思うよ!(゚ロ゚
[PR]
# by hisaya_rikudo | 2009-01-16 02:32 | 日記

自作ゲーム紹介

なんとも久しぶりの更新です。
どうも私は一つのことしかできないようで、その間は更新はおざなりってわけです。


その、やってる一つのことってのがゲーム作成です。
友人にシステム等全般を任せ、私はストーリー全般を任されています。
普段の小説ですらかなり遅筆な私なので、ゆっくりと進んでいますが、
先日、やっと1章を体験版として公開することができました。
非常に短い内容ですが、ここまでの道のりを考えるとすこし感動です。


シュミレーションRPG「Snow White」のDLページはこちら。

http://web1.nazca.co.jp/hp/ririlseal/sw.html


まぁここを見てる人は非常に少ないだろうと思っていますが
一応紹介ってことで。

陸でした。
[PR]
# by hisaya_rikudo | 2008-12-08 07:57 | 日記

Sympathy for the Scum


幸せな日を恋人の笑顔に例えるなら
今日はまるで馬のクソだ


ヤニ臭いチューインガムを
一張羅の革靴で踏みつけたなら

家に帰ってターキーの一杯でも
引っ掛けたくなるって?


だがちょっと待て
ヘロでも決めて悦に入って今日も終わりか?
夜が明けりゃ、また馬のクソが待ってるってのに


対価を払えよ
ピギーワイフを殴り倒しても
シャブ中のクズにグリセリンを流し込んでもいい
対価を払え、払うんだ
他人のゲロをじょうごで飲まされたくなけりゃな



クソやかましい豚の鳴き声で目が覚めたと思えば
今日も馬のクソに頭から浸かってる

お気に入りのセダンのドアを
ガキのニッケルで削られたら
ビッチのクソ穴にディックをアホほど突っ込みたくなるって?

だが待てよ
スピード決めて、叫び声上げてもう終わりか?
明日は一等ひどい馬のクソが待ってるってのに


対価を払えよ
ババアの二枚舌をタン・ロースにしても
ニガーの顔にコールタールを塗りたくってもいい
対価を払え、払うんだ
LAPDのゲスどもなんて気にするんじゃねぇ



対価とは何だ?
結局のところpaybackか?
それともpostal?

いいや、outrageousならなんでもいいのさ。



やっぱこういう詩のほうが自分に合ってる気がする。
どうもきれいな詩は似つかわしくないな。


[PR]
# by hisaya_rikudo | 2008-08-12 18:47 |

Godius小説~酒場の一角で佇む蕾は~後編

頬がほんのり上気したリリルの口のすべりは、しかし肝心なところを漏らしてくれない。彼のどこがどう好きで、どういう瞬間に惚れたかとか、そういうことはいくらでも惚気てくれるのだが、私たちが最も知りたい彼の所在や名前、職業等になると途端に口を閉ざした。
「で、結局誰なのさぁ」
最初は乗り気で質問攻めだった那魅も、頑として口を割らないリリルに辟易としてきたようで、空の徳利を摘んでぷらぷらと弄んでは、雫だけが残るお猪口を舐めるように呷っていた。
リリルは悩むように、少し首を傾げたあと、渋々と切り出した。
「――じゃあ、明日一緒に彼を見に行こうか」



そんな展開で訪れたのはパゴール掲示板通りの商店街だ。数々の露店と店舗がひしめき合うこの通りは、パゴール中央広場の掲示板から北に伸びる道で、日中の騒がしさを表現するに、喧騒の二文字では全くもって満ち足りない。日用雑貨から戦闘の必需品まで幅広く売り買いを行うこの通りはパゴールの活気を象徴する中心部と言って差し支えないだろう。
「ふあー。太陽が気持ちいいねぇ」
私はこの喧騒に乗せるように声を上げて、青く広がる空へ両手を挙げた。
「はー。頭ががんがんするねぇ」
那魅はこの喧騒を恨むように呟いて、億劫そうに長い銀髪を掻き揚げた。
飲みすぎなんだよ。とは口には出さなかった。二日酔いの酔っ払いほどたちの悪いものはない。
「貴女は飲みすぎなのよ」
そんな私の気遣いを知ってか知らずか、リリルはわざわざ口に出してくれる。ありがとうございますリリルシール様。多分この嫌味は通じないだろうからまたまた私は苦笑いを浮かべただけで口をあけなかった。
「よく存じ上げておりますのでいちいち言わないでください。――それで、リリの想い人ってここに居るの?」
「そうよ。もうすこし先に居るわ」
その台詞に那魅は少し元気になって笑顔を浮かべる。行きますかと言わんばかりに足を踏み出した。
待ち合わせでもしているのだろうかと最初は思ったが、ここは人数が多すぎて待ち合わせに適してるとは思えない。気になるのは彼女が昨日言った「見に行く」という台詞だ。現時点では「会わせる」といえないほど親密な仲ではないということなのだろうか。だったら、この界隈の商売人?でもそんな人の中でこの一風変わった女の子の目に留まるような人が居たっけ――
「ほら、あそこ」
その台詞に私と那魅は電光石火で反応する。
彼女の掲げた指の先には、丁寧に陳列された野菜を爽やかに売りさばく男性があった。年のころは30半ばほどだろうか。大きな声で客を呼び込み、売り買いをてきぱきとこなす中にも笑顔を忘れない様は昨日今日の商売歴でないことをまざまざと見せている。すこし褐色に焼けた肌が、笑顔を引き立てていた。確かにかっこいい彼は、この界隈で買い物をする客なら大概知っている。八百屋“エルマ”の店主、リュート。思わず目をやる眉目秀麗な看板店主もさることながら、良質な野菜を提供する彼の店の評判は良い。新進気鋭の八百屋だと評判だ。
「ちょっとまってよ。リリ、ほんとに彼なの?リュートさんなの?」
周知と言われたこの事実を那魅も当然知っておきながら、彼女の表情は不安と戸惑いで一杯だ。
「そうよ。今、私の好きな人」
声をわずかも揺らさずリリルは自信を持って応える。その台詞にますます那魅の表情は理解不能の色に染まり、二日酔いの気色を駆逐していく。
私は那魅が困惑してる理由を知っている。だって彼は――
「彼、結婚してるじゃない!」
ここまで知っている私たちなら、当然彼の店“エルマ”の名が彼の妻エルミーナの愛称から来てることを知っている。ついこの間、5周年のお祝いをやっていたとギルドの仲間に聞いた。一緒に店頭に立つことも多く、その仲睦まじさも店の人気の一つだ。
「知ってるわ。それくらい」
それがどうかしたの、とでも言いたげに見えるほど、目の色は冷ややかだ。那魅はその返答が信じられないように、口をぱくぱくさせていた。私は落ち着いて詰まらせないよう台詞を吐き出す。
「確かに、その人を好きになるのに、結婚してるとかしてないとか関係ないよね」
「関係大有りでしょっっ!」
私の小声の意見は那魅の大声に霧散された。怒号のような那魅の大声は、周囲のお客を動揺に巻き込む。那魅は注目されている様子に気づいて、慌てて居住まいを正した。そして過剰なほど小声になった那魅に、私とリリルは耳をそばだてる。
「だって、好きになるってことは一緒に居たいってことでしょ?抱かれたいってことでしょ?結婚してる相手にそれを求めるのはすごく大変な――」
「別に求めてないわ、そんなこと」
那魅の小声を、リリは鋭利な言葉ですぱりと切り落とす。続けざまに飛び出す台詞も、彼女らしく鋭利で冷ややかで、そしてどこか寂しげだ。
「久しぶりに抱いた好きだという気持ちだもの。私はそれを大事にしたいだけ。彼のことが好きだから、彼の幸せな今の生活を邪魔するつもりも壊すつもりもないわ。そういう愛の形もあるんじゃないかしら」
私は何もいえなかった。そういう考え方があるんだなと驚かされる一方だった。那魅も同じようで、喉から出したいけれど出せない言葉にもがいて、うめいている。リリルは二の句の次げない私たちを一瞥すると
「――お野菜買ってくるわ。待ってて」
ローブをはためかせて、愛する彼の元へ歩いていった。



「やっぱり、私には納得できない。理解もできないししたくもない」
リリルの家で水炊きを囲んで乾杯した開口一番、那魅がそう漏らした。訊くまでもなく、今日のことだろう。私はやれやれという思いで、那魅を嗜める。
「恋愛の形は人それぞれでしょ。納得できないこともあるよ」
「恋愛の形が人それぞれ!?だったらそんなもの存在しないも同じじゃない!」
私の言い方が勘に触ったのか、那魅はグラスの底をテーブルにたたきつけた。鈍い音がやけに鋭く自己主張する。まだほとんど飲んでもいないのに、もう酔っているのだろうか。
「あたしは今まで、必死に恋愛してきたよ!そりゃ意見が食い違うことも、裏切られることもあったけど、挫けず恋愛してきた。それはその人のそばに居るのが幸せだったから!安らぎだったから!リリはそうじゃないっていうの?私は違うって?あたしからみれば、そんなの恋愛じゃない!おままごとだよっ!」
「那魅!言いすぎだよ!」
那魅の声はもはや怒号に等しい。どこから沸いたのか見当もつかない彼女の熱い激昂を、リリルは冷たい憤激で押し返す。
「私からしたら、自分の幸せばかりに目が行って、相手の幸せに目を向けない貴女の方がおままごとよ。相手の笑顔を、相手の幸せを邪魔せず手助けするのが本当に相手を思う心じゃないの?貴女の独りよがりな恋愛が、常に相手を傷つけてきて、それが自分に跳ね返ってきたっていい加減気づいたらどうなの!」
湯気を噴く水炊きも豊穣な香りを立てるお酒も眼中になく、二人は一触即発の状態だ。放っておいたらお互いに武器を抜きかねない。ああもう、楽しいリリルの恋愛観察の予定だったのになんでこんなことになっちゃったんだろうか。
私はもうやけくそだった。
「あー!美味しいなぁ水炊き!」
一等でかい声を張り上げて、熱々の水炊きの味を主張する。臨戦状態の那魅とリリルは、ぽかんと口を開けて呆気に取られていた。
「リメ、今それどころじゃ――」
「二人がぎゃーぎゃー言ってるからもうかなり煮立ってるよ。ほら那魅食べな。野菜もお肉も美味しいよ」
那魅は無理矢理の私に戸惑いながら箸をつける。おいしい、と呟いてはいたが、困惑気味なその顔を見る限り、味がわかっているようには思えなかった。
「リメ、ここははっきりさせ――」
「ほら、リリル。リュートさんの作ってくれた野菜を無駄にはできないよね」
うっ、と言葉に詰まり、リリルは渋々箸をつける。それから二人の間には鍋の煮立つ音以外、静寂が流れ続けていた。
お猪口を呷った那魅が、思い出したようにゆっくりと口を開ける。
「――昼間、リリの話を聞いたとき、すごくショックだったんだ。あたしの今までの恋愛観が全部否定された気がして。あたしのしてきたことって何だったんだろうって。そしたら感情がもう抑えられなくて・・・」
うぅぅと呻いたあとに那魅の目尻から雫がこぼれた。抑えきれない激情が涙に変わってしまったらしい。それを見て、リリルも箸を置く。
「私もそばに居られなくて平気なわけじゃないの。すごく胸が苦しくなる夜もある。その度に、近づいていけないのは相手のためだからと言い訳して――いつもストレートに表現できる那魅が羨ましかった。だから売り言葉に買い言葉でつい・・・」
リリルも引きずられたように目を潤ませる。この流れでお互いから出てくる言葉は一つだ。
「「ごめんなさい」」
この後はいつも通りのどんちゃん騒ぎだ。リュートさんについての情報交換や、那魅の恋愛経験談。また凝りもせず同じ話を繰り返す那魅を、しかし今日のリリルはきつい言い方もせず、頷いていた。多少、面倒そうではあったけれど。
二人の恋愛観のわだかまりも解け、お互いの意見を交流しあった結果、良い方向に向かいつつあるようだ。気軽に談笑するリリルとリュートさんもよく見かけるようになった。

しかし、今回で一つだけ最大の不満がある。
私、空気じゃん。
――はぁ、恋愛したい。
饅頭でも落ちてないかなと、思わず下を向いて歩いてしまう私だった。


おわり



いやはや。だいぶ前に思いついた続きネタをやっと消化できて万歳。
青臭い話で楽しいです。最近恋愛トラブルあったからちょっとストレス発散になったかな。


[PR]
# by hisaya_rikudo | 2008-06-10 21:05 | 小説

Godius小説~酒場の一角で佇む蕾は~前編

「そりゃあね、あたしも悪いところはあるよ。でもあたしが怒るのも分かるでしょ?なのにあいつときたら謝りもしないしさ。だから――」
思いっきり張り倒したわけよ。
私の目の前の席でまくし立てる銀髪の女性は、酒臭い息と共に自信満々の台詞を吐き出した。私は嘆息して、嫌々ながら「それで?」と先を促す。何故嫌々なのかというと――
「そしたらあの男、何も言わずにパゴールから出て行っちゃったのよ!私はあいつのためを思って手をあげたのよ?それなのにひどい裏切りだと思わない?一言も言わずに私の前から消えるなんて!」
ほんっとに信じられないわ!
彼女は“予想通り”テーブルに手を叩きつける。ここまで予想通りだと、大道芸を見ているかのようだ。
「那魅、もうちょっと静かに飲んでくれないかしら」
私の左側で静かに酒を嗜む紫の頭髪の女性は、切れ長の目を鋭く光らせる。那魅と呼ばれた五月蝿い彼女は、渋々居住まいを正して口を尖らせた。
ここはベルク首都パゴールの南区シャルル通り3番地にある居酒屋“ルーイン”の一角だ。久しぶりに首都に寄った私は、奇遇にも旧友二人に出会い、久しぶりの再会を酒を交えて祝うことにしたのだ。
「リリはもっと美味しそうに飲みなよ」
那魅はそう呟いて、徳利の中身をお猪口に移さずぐいっとあおる。飲みっぷりがいいことと美味しそうに飲むということは違うと思うんだけれど。
「貴女が同じ話を延々とする癖を直してくれたら、きっとお酒が美味しくなるわ」
リリと呼ばれた彼女――リリルシールは意地悪く笑いながら、お猪口の酒に口付けた。
先ほど私が嫌々だと言ったのは、リリルの指摘どおり那魅が同じ話ばっかりしているからに他ならない。しかも今回の「男に逃げられた話」は、ついこの間のことではなく3年も前の冬の話だ。それを再会して酒を飲むたび毎回聞かされるのだ。たまに酒を飲んで話を聞かされる私ですら嫌々なのだから、同じギルドに居るリリルはたまったものじゃないだろう。そろそろ爆発してもおかしくない。
ひょっとしたらいつも爆発しているのかもしれないけれど。
しかし先に爆発したのは、那魅の方だった。
「分かってるわよ!3年も前の話だって言いたいんでしょ!でもね、私も頑張った恋愛なのよ!大事な思い出も一杯あるのよ!満たされなかった気持ちを愚痴ったっていいじゃない!」
テーブルに乗り出して大声で喚く那魅に、店内の視線は釘付けだ。昔馴染みの店長だけが素知らぬ顔で鶏肉を焼いている。またか、と思っているのだろう。
居た堪れなくなって、私は口を開いた。
「まぁまぁ、落ち着いて。リリルもずっと静かにしてるから那魅が喋るんだよ」
「じゃあ私の話も聞いてくれる?」
私の言葉尻を取って、リリルが顔を上げた。獰猛な猟犬のように喉を鳴らす那魅を落ち着かせながら「ええ、どうぞ」と私は生返事を返す。
そんな中でもリリルの声は落ち着いていて、澄んでいた。
「好きな人が出来たの」
ああそう、好きな人ね。――って
「ええええええええ!?」
思わず大声が出てしまった。那魅もあまりの驚きに怒りを忘れて呆然としている。手に持っていた箸が床に転がり落ちて孤独な声を上げた。
「――変かしら?」
変です。とは言えなかった。だがやはり変だ。美人でも結構とっつきにくい彼女に浮いた話など今までさらさら無く、男嫌いなのじゃないのかとまで思えた彼女に好きな男が出来たなんて。
「変よ、変。拾い食いでもした?」
デリカシーも遠慮も無い返事は那魅だ。拾い食いが原因で恋が芽生えるのなら、那魅自身が拾い食いをすればいいのに。
「失礼な人ね。話すのやめようかしら」
「ごめんごめん。お願いだから話して。何でも聞くわ」
楽しそうに身を乗り出す那魅に、さっきまでの怒りは欠片も無い。安堵もそこそこに、リリルが始めた話に私も聞き入ることにした。
長い夜になりそうなので先に自己紹介をしておこう。私の名前はリーメル・シェホフ。魔導師ギルドとベルク正教会両方から破門されたはぐれSage、それが私だ。
しかし、恋愛かぁ。私も拾い食いしてみようかな。


ずいぶん前に書いたガディウスSSをアップ。
今更アップする気になったのは、これの続きを書こうと思ったからです。
がんばって書くのでしばしおまちを(゚ロ゚
[PR]
# by hisaya_rikudo | 2008-06-10 19:19 | 小説


御国を守ります。
桜並木を切り飛ばす。

作品力を上げたい!同盟参加してます。

HN:陸堂久弥
好きなもの:麻雀
嫌いなもの:チョン
潰したいもの:創価学会
応援してるもの:又吉イエス
乗りたいモビルファイター:
ネオオランダ代表ネーデルガンダム
持病:中ニ病

長編
■Diabolia(連載中)
Infomation
クエストファイル1
王者の剣
[1][2][3][4][5][6][7]
クエストファイル2
白昼の暗器
[1][2][3][4]
Diabolia外伝
~陰謀と策略の影の愛情~
[1][2][3][4][5][6]
ある戦場にて(一話のみ)
記憶を濡らす琥珀酒(日向過去話)
幕間~霧上魔狐兎とゲイル・マクミール~


■兎に角なし(連載中)
キャラクター紹介
[1][2]


短編

赤い花

梅雨に乾杯

貫けた誓い

Time Insteae of Money

葬列の少女

四百字詰めの原稿用紙




ある殺人者の独白

僕は彼女が好きなんだ

フィオラ・ダンテの詩

悲しき呟き

空を飛んだ少年

My Name Is Time

偉大なる先達を讃えて

カチタイ。イキノコリタイ。

僕は道化

蜃気楼のオアシス

身勝手なHappyBirthday

エルフの御伽噺

生まれながらにして孤独
死に絶えるもまた孤独


タイトル省略

りんく

作家でごはん!

朝目新聞

裏ドラゴンボールマニア

X51.ORG

rotten.com

ogrish.com

2ちゃんねる

世界経済共同体党
(代表 又吉イエス)


鳥肌実オフィシャルサイト

+MONSTERS+

哲学的な何か、あと科学とか

ネトゲストッパー

Wisdom Guild

便利な通報先・警務関係などのリンク

The Jack Trace

韓国は“なぜ”反日か?

★★反日ブログ監視所★★

上祐史浩オフィシャルサイト

然吟ニの詩人窟

皇立詠風学院史料館

探偵喫茶↑UPSIDE DOWN↓

Baby face

A Dose Of Malice

民話と私と出血と

きまぐれの詩

聴くまで死ぬな、この曲を!!

ありあんの散歩道

Snow White.

爆撃機が落としたノート
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧